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政府専用機はどこが管理しているの? JAL?それともANA?

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日本には国が所有している政府専用機という飛行機が存在します。天皇陛下や安倍首相とかが使う飛行機ですね。

そもそも政府専用機って何?それはどこが管理しているの?

今回はこの疑問に答えていきます。

 政府専用機とは?

日本の政府専用機は、国が所有・運航を行い、天皇陛下や安倍首相などの国のお偉いさんが使用します。そして維持管理・運用は防衛省航空自衛隊が行なっています。

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豆知識

政府専用機を使用する時は、通常任務機と副務機の2機を準備します。通常任務機が故障した時にあわてないように、バックアップとして副務機を準備しています。

JALと政府専用機

政府専用機は、1992年から2019年まで、 ボーイング747-400(通称ジャンボジェット)を2機所有していました。皆さんご存知の通り、JALは昔、国の航空会社でした。日本の航空会社といえば「JAL」と考えている人も少なからずいるのではないでしょうか?もちろん当時のJALは名実ともに日本一の航空会社でした。その経験から、運航やサービス、ハンドリングそして機体整備にいたるまで国からの委託を受けていました。

しかし、2010年、JALは経営破綻してしまいます。たくさんの資産を手放し、経営の効率化を図るため、JALは2011年3月1日をもってジャンボジェットを全機退役させました。

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旧政府専用機B747-400

豆知識

ジャンボジェットは燃費効率が悪かったんですよね。それに多くの人が海外へ行く様になってきました。エンジンを4つも積んだ大型のジェット機は効率が悪く、使い勝手が悪かったんでしょう。(ちなみにANAも現在はジャンボジェットを所有していません)

その結果ジャンボジェットを整備できる人が段々と減ってきます。そして政府専用機更新のタイミングですべての委託を手放しました。

ANAと政府専用機

JALの後、政府専用機の機体整備を国から委託されたのがANAです。ジャンボジェットは日本で整備できる人がいないこと、燃費が悪いことなどのデメリットがありました。これを踏まえ政府は、整備委託の容易さや燃費の観点などから、ボーイング777-300ER(通称トリプルセブン-777)を選びました。そして日本で最も多くこの機体を所有しメンテナンス技術のあるANAが選ばれました。

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新政府専用機B777-300ER

豆知識

2019年現在、ANAは売上等において日本一の航空会社です。(2位はJAL)

2019年4月1日に旧型機「B747-400」が退役し、新型機「B777-300ER」が就航を開始しました。

まとめ

今回の疑問、政府専用機って何?どこが管理しているの?この答えは・・・

政府専用機は国が所持

維持管理は防衛省航空自衛隊

整備の委託先は、昔はJAL、現在はANAです!